
ZC付副幹事
L.菊池賢
記憶に新しい2024年1月1日16時10分に発生したマグニチュード7.6の能登半島地震、更に観測史上最大の豪雨災害が追い打ちを掛け、能登の方たちは心折れる重複する自然災害の被災に見舞われた。半島特有の地形から細かく寸断されたライフラインの復旧が進まず、復興には程遠い状況が続いている。土地ごと地殻がずれて家と家の境界が大きく歪んでしまった区域も大変多いと聞く。いったいどれだけの時間が復興に掛るのだろうか、東日本大震災ともまた違った復興の妨げになる問題も多くあるようだ。今後も長期間に渡る復興支援が求められている。
丁度30年前の1995年(平成7年)1月17日(火曜日)午前5時46分にマグニチュード7.3の地震が発生した阪神・淡路大震災。阪神高速道路の大規模な橋脚倒壊やビル等建物の倒壊が目に焼き付いている。加えて大規模な多重発生火災も被害を大きくした。どれだけの地殻変動があったのかは、淡路島の震災記念公園野島断層保存館にいつぞや行ったことがあったが、正に生々しい断層の大きなズレをそのまま屋根を掛けて保存していて、見学できるようになっていたのを覚えている。
2011年3月11日の発生から間もなく14年目を迎える東日本大震災も各地で復興は成されてきているものの、福島の原発被害区域の復興はまだまだで、かつての住民の方々はふるさとへ戻れていない方が多い。福島第一原発の廃炉は果たして今後何十年掛かるのだろうか?
これからの発生が心配されている南海トラフ地震についての備えも長いこと叫ばれてきている。どれだけの高さの津波に備えれば、果たして足りるのか?巨大地震、大規模化する豪雨災害等、いつ起こるか分からない自然災害のことを決して忘れずに、常に意識し、国や地方自治体ばかりではなく、私達も地域民、会社職場人として、家庭、個人として、何をどう準備しておくべきか?備えておかなければならないことは、それぞれのレベルで考え、計画的に準備し、発災時に少しでも食い止めることができるよう、被害を減少することができるよう、備えなければならないなと、益々思う今日この頃であります。