副幹事
L.平野 良
昨年からニュースで良く耳にするのが「値上げ」というワードです。食品関連や電気代・原油価格も高騰し、ウクライナとロシアの紛争と円安の影響もあり、今現在値下がりする材料がなかなか見つからない状況です。
弊社の芝生管理に関わる資材も影響を受け始めました。特に一番の値上がりは何といっても肥料であり、その原材料は海外からの輸入にほとんど頼っています。リン酸は中国からの輸入に頼っていましたが、中国の輸出制限の影響で今はヨルダンヤモロッコからの輸入率が増え、カリウムもロシアからの輸入がストップし、その分カナダからの輸入量を増やし対応しています。結局、原材料の価格と運送コストが上がっているので肥料の価格も上がってしまいます。
この肥料は作物の生産には必要不可欠なものなので、肥料の価格が上がると米や小麦・野菜などを生産するコストも上がります。作物の中には牛・豚・鳥など飼育するためのエサにも係るので、食肉や玉子の価格も上がり、様々な料理で使用する玉子の価格が上がるからマヨネーズやパンケーキなどの価格も上がる訳です。この原材料高騰の影響を回避するには、肥料に変わる資材(バイオスティミュラント)に注目が集まっています。
自動車業界のハイブリッド電気自動車から水素自動車へ徐々に対応しているように、農業分野も限りある原材料に変わる新たな資材で管理する新たな時代に突入したと感じました。